経理は専門知識が求められる業務です。しかし、経験豊富な経理担当者は一つの会社に長期間勤務する傾向があるため、中小企業が経理の担当者を採用しようと思っても、なかなか適した人材を採用しにくい現状があります。そのような状況の中小企業には、経理業務を外部の専門家に委託する「経理アウトソーシング」がお勧めです。
ただし、会社の経営状況が明らかになってしまう経理業務を外部に委託することに、抵抗を感じる方も中にはいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、経理担当者の採用に悩む中小企業の方にぜひ知っていただきたい、経理アウトソーシングの概要と活用のメリットを紹介します。
経理アウトソーシングとは経理代行サービス
経理アウトソーシングとは、企業の経理業務のすべて、または一部を外部企業に委託することであり、経理アウトソーシングは経理代行サービスとも言い換えることができます。中小企業の中でも税務申告の業務は社内だけで行わず、外部の税理士事務所に対応を依頼するケースは少なくありません。これも業務を外部に委託するアウトソーシングの一つです。
中小企業が経理業務をアウトソーシングする主な理由は、専門的な知識を利用して業務の質を向上させること、内部資源を節約すること、そしてコンプライアンスや規制への対応を確実に行うためです。アウトソーシングにより、経理業務の誤りを減らし、税務申告や財務報告の精度を高めることができます。
そのほか、コールセンター業務をアウトソーシングしたり、ユーザーサポート業務をアウトソーシングしたり、さまざまな分野においてアウトソーシングサービスは活用されています。
中小企業が経理アウトソーシングを活用する6つのメリット
では、なぜ中小企業にこそ経理アウトソーシングがおすすめなのでしょうか。中小企業が経理アウトソーシングを利用するメリットをご紹介します。
①専門知識の活用
アウトソーシング業者は経理や財務管理の専門家であり、最新の会計基準や税法に精通しています。この専門知識を活用することで、税務申告の正確性を高め、会計処理の品質を保証することができます。 また、専門的なアドバイスを受けることで、財務戦略の改善やリスク管理が可能になります。
②経理業務の精度向上
中小企業の中には、人手不足などの影響から経理専任の社員を置かずに、経営者や従業員が経理業務を兼務しているケースもあります。経理は簿記等の知識が必要になる専門性の高い業務であり、経理知識のない人が業務を行うには非常に負担が大きくなります。社会保険や税金に関する法改正も度々行われるため、正確に業務をこなすのは簡単ではありません。
経理アウトソーシングを利用すれば、経理の専門家が業務を担当するため、経理業務の精度が上がります。また、これまで経理業務を兼任していた方の負担も軽減できるため、本業に集中できるようになるというメリットもあります。
③経理担当者の採用にかかる手間とコストをカット
経理をアウトソーシングすれば、経理業務を外部に委託できるため、経理担当者の採用が不要となります。経理の実務経験を持つ人が少ないために、経理担当者の採用に頭を悩ませている中小企業も多いことでしょう。経理アウトソーシングを利用すれば、これまで経理担当者が担当していた業務を外部に委託できるため、経理担当者の人材採用にかかる手間やコストを削減できます。
④経理担当者の退職リスクの軽減
中小企業の場合、一人の担当者がすべての経理業務を担当しているケースも多いのではないでしょうか。そのため、経理担当者が退職することになると経理業務を担当できる人が不在になります。退職までに期間の余裕があれば後任者の採用を急いで引継ぎをすることも可能ですが、退職までに時間がなかったり、後任の採用が難航するような場合、経理業務すべてがストップしてしまうリスクが生じます。
経理アウトソーシングの活用は、このような一人経理の退職リスクを解消するものです。
⑤コスト削減
経理アウトソーシングを利用すればもちろん、利用料がかかります。利用料がかかるために経理業務をアウトソーシングした方が割高に感じる場合もあるかもしれません。しかし、経理アウトソーシングは繁忙シーズンだけ利用したり、特定の業務だけを委託したりすることも可能です。また、経理担当者を採用したときにかかる、給与や社会保険料、通勤交通費、デスクやPCなどの設備導入費などの負担は一切不要です。そのため、正社員を採用する場合に比べると、経理アウトソーシングを利用した方が年間の費用は大幅に削減できるようになるでしょう。
⑥コンプライアンスリスクの低減
専門のアウトソーシング会社は、会計規則や税法の変更に常に対応しています。そのため、中小企業はこれらの専門知識を活用することで、法律違反や規制違反のリスクを最小限に抑えることが可能です。これは、特にリソースが限られている中小企業にとって、非常に大きなメリットとなります。
中小企業の経理アウトソーシング成功へのステップ
適切なアウトソーシングパートナーの選定
アウトソーシングの成功は、適切なパートナーの選定から始まります。信頼できるアウトソーシング業者を選ぶためには、業者の実績、専門知識、お客様からの評価を徹底的に調査し、実際のクライアントとの面談を行うことが推奨されます。
契約前の準備：期待値の設定と業務範囲の明確化
契約を結ぶ前に、どの業務をアウトソーシングするか、どのような成果が期待されるかを明確にすることが重要です。業務範囲、期待されるサービスレベル、報告の頻度などを詳細に定義し、両者の認識のズレをなくすことが不可欠です。
契約後のフォローアップと評価
契約後も定期的なコミュニケーションを保ち、サービスの質と効果を評価し続けることが必要です。目標達成度合いを測る指標を設定し、期待される成果が得られているかを定期的にレビューします。必要に応じて契約内容の見直しや調整を行うことで、アウトソーシングの効果を最大限に引き出すことができます。
このセクションでは、経理アウトソーシングを効果的に実施し、長期的なビジネスの成功に寄与するための実践的なアプローチを提供します。
中小企業の上手な経理アウトソーシングの利用法
経理アウトソーシングには、経理業務のすべてを委託する方法から一部業務だけを委託する方法があります。
経理担当者を置かない場合は、すべての経理業務をアウトソーシングしても良いでしょう。一方、経理の担当者はいるものの、一人では業務負担が大きいような場合は、一部の業務だけをアウトソーシングしたり、繫忙シーズンだけアウトソーシングを活用しても良いでしょう。企業によって最適な活用法は異なりますので、経理アウトソーシングの利用を検討されるようであれば、中小企業の経理代行を行っている品川・横浜経理代行ステーションまでご相談ください。御社にとって最適な活用法をご提案させていただきます。
品川・横浜経理代行ステーションとは
品川・横浜経理代行ステーションは、株式会社harbors・アテンド会計事務所が運営している経理代行サービスです。
弊社では、経理業務の代行のほか、次のような幅広いサービスの提供を行っています。
記帳代行
給与・賞与計算
請求書発行
売掛金管理
振込代行
資金調達・銀行対応
資金繰り管理
経営分析ツール導入
経理システムの自動化・リモート化
経理アウトソーシングを利用すればどのくらい経費がカットできるのか、経理代行を依頼した際の具体的な業務の進め方など、経理アウトソーシングについてのご質問がございましたら無料相談をご利用ください。関東県内であれば出張費無料でお伺いしています。また、遠方のお客さまはオンラインを活用し、相談をお伺いしておりますのでお気軽にお問い合わせください。
まとめ
中小企業の場合、一人の経理担当者がすべての業務を担当しているケースや、経理の専任者がおらず、経営者や従業員が経理を兼任しているケースがあります。経理アウトソーシングを利用すると、経理担当者の採用問題や退職リスクといった問題を解決し、人件費の負担を軽減するというメリットがあります。また、経理業務を代行することで経理業務を兼任されている方の負担も大幅に軽減でき、本業に集中して取り組めるようになれば業務効率も改善できるでしょう。
経理アウトソーシングは、中小企業にこそおすすめしたい経理代行サービスです。経理アウトソーシングにご関心がございましたら、ぜひお気軽に品川・横浜経理代行ステーションまでお問い合わせください。
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